カヌチャの紅茶物語

2015年、カヌチャリゾート開業20周年記念事業としてスタートした紅茶栽培。
カヌチャリゾートは紅茶栽培に適した自然環境を有し紅茶が地域還元できる農作物であることや、カヌチャが一つの「街」として産業を生み出すこと、紅茶の味の決めてとなる土地のテロワール(土壌、気候、地形、農業技術などの生育環境より与えられる特徴)が重要であることを理解しつつ、日本で初めてリゾートでの紅茶栽培に取り組んでまいりました。

 
 

紅茶栽培に適した土壌と環境

北緯30度より南にある沖縄北部は足元にある赤土が紅茶の原料栽培に適しています。

紅茶の世界三大産地の一つでもあるスリランカでは
「肥沃な大地はお金をかければ作れるが、赤土は神様にしか作れない」と称されます。

カヌチャリゾートの敷地は日照時間や紫外線量など紅茶栽培にとって好条件を兼ね備えていること、さらに紅茶栽培に必要な空気が清浄であることもやんばるの夜空の澄んだ空気が証明してくれています。

プロジェクトの監修は沖縄ティーファクトリー

カヌチャ紅茶プロジェクトの監修は紅茶の本場スリランカでテイスティングとブレンドの術を習得され紅茶バイヤーとして紅茶流通に携わりつつ、沖縄紅茶の可能性を追求し、沖縄を世界第四の紅茶産地へと育て上げた内田智子さん(株式会社沖縄ティーファクトリー代表) が苗木の定植からテイスティングに関わりました。

300坪の土地で、国内産品種「べにほまれ」の本格的な栽培を手掛けるにあたり、農薬や殺虫剤、除草剤を使用せず、自然の力をそのまま借りて人間ができるだけ手をかけない有機栽培で育むことで原料栽培、品質管理を一貫して行い、安全に生産した紅茶をカヌチャリゾート内のサービスへと還元する準備が整いました。

理想の紅茶

理想の紅茶の条件とは、紅茶を口に含むと香りや味が口の中で時間とともに立ち上がったり、広がったり、消えたりするといいます

カヌチャリゾートの紅茶はふくよかな香りが口に広がり余韻も長い魅力的な味。
口の奥と鼻腔にまわるアロマと余韻の長さや、豊かな風味は味わうごとに体の内側から芳香を放つグラマラスなフレーバーです。

リゾートに滞在すると、そこでいただく工夫を凝らした朝食が魅力の一つですが、朝食の最後にいただく紅茶の味がより深く心に残り「旅の思い出」に彩りを与えてくれます。

パティシエが腕によりをかけたスイーツとセットのアフタヌーンティー、レストランでの紅茶メニューと料理のペアリング、ゲストルームでお楽しみいただく紅茶サービスや紅茶ギフトの販売など、シーンに応じた多彩な「紅茶時間」を通してゲストの皆さまに忘れられない思い出となる一杯をご提供してまいります。

カヌチャで育てた紅茶でゲストの皆さまをおもてなしする、究極の地産地消とホスピタリティをお楽しみください。